デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

さらに驚いた顔をするアスナイに、桜はかくっ、とうなだれた。

「……そんな子どもっぽいですか、私……シュリさんにも驚かれたし、カナンには同い年には見えないって言われたし」

少し唇を尖らせる桜にクスリと笑った。

「これからだろ、きっと」

フードの中の彼女の頬を、そっとなでた。

その仕草に、ぽっと頬を淡く染める。

(な、慣れてるよなあ……アスナイさん……)

そりゃそうか、と改めて思う。

(シュリさんと同じで、こんなに美人さんなんだもん。彼女が途切れたことないよなぁ、きっと)

「今も、きっとすっごい可愛い子と付き合ってるんだろうなあ…」

一階の厨房まで金属製の管で繋がったベルがあり、それを押したアスナイが「ん?何だ」と桜を振り返った。

「あ……いえ、アスナイさん、シュリさんと同い年だから、20歳ですよね。私と三つしか違わないのに、大人だなあって」

「…そうか?」

首をかしげる彼に、こっくりうなずく。

「なんか、女の人の扱いに慣れてるっていうか……きっと、すっごいモテるんだろうなーって」

「………」

「私も見習って大人にならないといけないですねー」

ふふ、と無邪気に笑う顔が、胸に痛い。

顔をしかめて、乱暴にまたソファに座った。