50㎝位の木の棒に、桜の人さし指程度の小さな刃のついた、オモチャのような槍。
「なに…これ」
あっけにとられてそれを見ると、男が檻の外からニヤニヤ笑いながら、それを取るよう桜をうながした。
「こ、これでアレと戦えっていうの!?」
愕然として獣の方に向きなおると、音もなく滑るように近づいてくる。
ゆっくりと、身をかがめて今にも飛びかかる姿勢のまま。
と、獣が桜に忍びよるスピードを速めた。獲物に一気に距離をつめてそのまま飛びかかる、トラやヒョウそっくりの狩りのスタイルだ。
「きゃ…!!」
必死に小さな槍を拾い上げて、あわててこの青い獣から逃れようと間合いをとった。
「こ…来ないで!お願い、あっちへ行って!!」
ぶんぶんと槍を振り回してみても、獣は一向にひるまなかった。またじりじりと、捕食者の目で桜を追い詰める。
「なに…これ」
あっけにとられてそれを見ると、男が檻の外からニヤニヤ笑いながら、それを取るよう桜をうながした。
「こ、これでアレと戦えっていうの!?」
愕然として獣の方に向きなおると、音もなく滑るように近づいてくる。
ゆっくりと、身をかがめて今にも飛びかかる姿勢のまま。
と、獣が桜に忍びよるスピードを速めた。獲物に一気に距離をつめてそのまま飛びかかる、トラやヒョウそっくりの狩りのスタイルだ。
「きゃ…!!」
必死に小さな槍を拾い上げて、あわててこの青い獣から逃れようと間合いをとった。
「こ…来ないで!お願い、あっちへ行って!!」
ぶんぶんと槍を振り回してみても、獣は一向にひるまなかった。またじりじりと、捕食者の目で桜を追い詰める。
