黙って、二人で渡り廊下を歩いた。
夕日を反射して、カナンの金髪がきらきらと眩しい。
ちら、と緑色の瞳が桜を見た。オレンジの光が白い肌を染めている。
何度も『さっきはすまない、バカみたいな嫉妬をして、嘘をついた。可愛い、よく似合っている』
と言おうと繰り返し考えていたのに、言葉が出てこなかった。客用の宮の前まで着いたとき、桜もさっきの事を引きずっているのか、いつもより遠慮がちに言う。
「カナン……ごめん、フード、取ってきてもいい?急ぐから」
「……ああ」
そのよそよそしさと、さっきの王とのやりとり、そしてアスナイとの外出という事実が相まって、苦く返事をした。
ぱたぱたと大急ぎでケープを手に帰ってくる。
「ごめんね、行こう」
また無言のまま、歩き始めた。
どんどん公宮が近づくにつれて、気分も重くなる。
無情にもすぐに裏門に着いて、中に入った。
何か言わなくてはと焦る。これでは、また明日も気まずいままだろう。
「今夜も…灯を入れに来る」
やっとそう言うと、あ、ううん、と桜が遠慮した。
「いいよ、そんな……毎回。悪いよ。どうせもう寝るだけだから、気にしないで帰って。ごめんね」
「……っ好きでやってるって、言っただろ。しつこいぞ、お前!別に義務でやってる訳じゃない。下手な遠慮するな!」
断られたのに動揺して、つい、強い口調になった。
夕日を反射して、カナンの金髪がきらきらと眩しい。
ちら、と緑色の瞳が桜を見た。オレンジの光が白い肌を染めている。
何度も『さっきはすまない、バカみたいな嫉妬をして、嘘をついた。可愛い、よく似合っている』
と言おうと繰り返し考えていたのに、言葉が出てこなかった。客用の宮の前まで着いたとき、桜もさっきの事を引きずっているのか、いつもより遠慮がちに言う。
「カナン……ごめん、フード、取ってきてもいい?急ぐから」
「……ああ」
そのよそよそしさと、さっきの王とのやりとり、そしてアスナイとの外出という事実が相まって、苦く返事をした。
ぱたぱたと大急ぎでケープを手に帰ってくる。
「ごめんね、行こう」
また無言のまま、歩き始めた。
どんどん公宮が近づくにつれて、気分も重くなる。
無情にもすぐに裏門に着いて、中に入った。
何か言わなくてはと焦る。これでは、また明日も気まずいままだろう。
「今夜も…灯を入れに来る」
やっとそう言うと、あ、ううん、と桜が遠慮した。
「いいよ、そんな……毎回。悪いよ。どうせもう寝るだけだから、気にしないで帰って。ごめんね」
「……っ好きでやってるって、言っただろ。しつこいぞ、お前!別に義務でやってる訳じゃない。下手な遠慮するな!」
断られたのに動揺して、つい、強い口調になった。
