その後はガラリと雰囲気が変わって、穏やかな時間が流れた。人々の日常から国家の組織まで、お互いの世界の興味深い共通点や違いまで、飽きることなく話し合う。
時折、自分の質問に黒い目をしばたかせながら、なんとか伝える桜の表情が健気で、また少し意地悪な質問もしてみたくなってしまう。
それでも腐らずに、一生懸命考えながら答える彼女は可愛かった。
桜は桜で、自分の話を瞳を輝かせて聞いてくれるのが嬉しくて、なるべく正確に伝えようと頑張った。
そうしていると、あっという間に時間は過ぎてゆく。
「……あ、そろそろ帰らないと」
障子から柔らかく差し込む、オレンジ色の光に照らされた王の髪にふと気づいて言った。
「………」
少し、彼の表情が曇った。
夕方は、あまり好きな時間ではなくなっていた。
「また明日ですね、王様」
そっと立ち上がる桜。
「………ああ」
そう言って、出入り口まで彼女を送る。
「明々後日はシディさんの所に行きますから、その日以外でしましょう、ピクニック」
にこ、と桜が微笑んだところで、静かにカナンが姿を見せて、王に一礼した。
「カナン。今日も桜を公宮入り口まで連れて行け」
淡々と、王が命じた。
時折、自分の質問に黒い目をしばたかせながら、なんとか伝える桜の表情が健気で、また少し意地悪な質問もしてみたくなってしまう。
それでも腐らずに、一生懸命考えながら答える彼女は可愛かった。
桜は桜で、自分の話を瞳を輝かせて聞いてくれるのが嬉しくて、なるべく正確に伝えようと頑張った。
そうしていると、あっという間に時間は過ぎてゆく。
「……あ、そろそろ帰らないと」
障子から柔らかく差し込む、オレンジ色の光に照らされた王の髪にふと気づいて言った。
「………」
少し、彼の表情が曇った。
夕方は、あまり好きな時間ではなくなっていた。
「また明日ですね、王様」
そっと立ち上がる桜。
「………ああ」
そう言って、出入り口まで彼女を送る。
「明々後日はシディさんの所に行きますから、その日以外でしましょう、ピクニック」
にこ、と桜が微笑んだところで、静かにカナンが姿を見せて、王に一礼した。
「カナン。今日も桜を公宮入り口まで連れて行け」
淡々と、王が命じた。
