デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「いや……そんなバカな」

あまりにも突飛に思えるその意見に、頬が強張った。

「いいえ、当たらずしも遠からずだと思いますわ」

きっぱりとルネが言う。

「よおく、カナン様と王の反応をご覧になってくださいませ。きっと、桜様にメロメロですわ!せーぜー上から観察して差し上げればよろしいんですのよ!」

二人でフフン、と笑った後で、膳を残して退出した。

(……結局、この格好でいるしかないのか…)

しかも、明日も今日とほぼ同じくらいの露出のワンピースだ。

もふもふと食事を取りながら、頭をかいた。




食事の後で、少しくずれたメイクを直し終わった頃、戸が叩かれた。

「はい」

返事をすると、カナンが戸を開けた。

「食事、済んだか。行く……ぞ……」

桜の姿を見ると、驚いたように目を見開いた。

「………」

パッ、と顔をそむけて立ち上がる。

あわてて桜が後を追うと、スタスタと大股で渡り廊下へと出ていった。