デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

ルネが優しく言った。

「桜様、差し支えなければ、お見せ願えませんか」

「……………絶対、笑っちゃいますよ?」

渋々、立ち上がって布団を脱いだ。

一目見るなり、ぱっと顔を輝かせ、フラウとルネは声を合わせた。

「素敵ですわ!可愛い!やっぱりさすがは統括長!」

「良くお似合いでいらっしゃいます!白いお肌が引き立って、下品にならないセクシーさがありますわ!」

桜は盛大に眉をひそめた。

「いや…本当にお世辞はいいんです……これ、なんとかならないでしょうか。上から着るシャツみたいなのって、ないですか」

本気ですがるように言うが、とんでもないとばかりに顔を振られた。

「「そのままでいらっしゃるべきですわ!!」」

「ええ……だって、腕が、肩がもう……見苦しくて」

「見苦しくなんてございませんわ。かえって下手に隠しだてするほうが目立ちますのよ」

フラウもうん、とうなずく。

「そのストールの薄さでちょうどいいくらいですわ。そのお肌を隠しちゃうのはもったいないから、ホントはなくてもいいと思いますけれど」

冗談じゃない。桜はストールをつかんだ。

「……今日、部屋から出たくないなあ……」

ソファにへたり込んで頭を抱えた。