デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

いつものシュリらしくない切羽詰まった告白に、桜はもう真っ赤だった。

「…わかりません………どうしても。私、こんなんですよ?何にも持たない、ただのデブでブスな人間です。頭もいいわけじゃない。可愛くなんかありません」

「やめろ」

シュリが、初めて桜を鋭く睨みつけた。

「だっ……て、ほんとのことです。……情、なんじゃないんですか……」

「……何だと?」

わずかに、語尾が震えた。

「一緒に旅をしてきたから……シュリさんは…優しい人だから、異世界人の私に対して……そういうふうに、思い込んでるだけなんじゃ」

言い終わらないうちに、桜の後頭部の髪が強い力でつかまれた。

「痛っ!!」

そのままグイ!と引っ張られ、無理矢理に上を向かせられる。

「痛い、シュリさん、痛い!やめて!」

悲鳴を上げて懇願する桜を、怒りとも悲しみともつかない表情で見据え、噛みつくようにその唇を奪った。