あ、と店員が焦って、その笑顔がひきつった。
「失礼しました、ご夫婦ですか!でしたら、二階のお席が空いてございますよ」
桜はフードの下で赤くなる。
やっぱり、夫婦扱いは慣れない。
二階は一階のようなオープンな感じではなく、個室が並んでいた。恋人や夫婦、または大事な話がある者同士が来るのかも知れない。
二人はその一つに案内された。
向かい合うタイプではなく、ベンチシートのようになっていて、並んで座るものだ。
「シュリさん、飲み過ぎちゃだめですよ」
フードを下ろして、にこっと笑う桜。
その笑顔にやっと心が少し軽くなって、微笑みを浮かべた。
「せっかく王都に来てるんだ。うまい酒くらい飲まないとな」
「あ、やっぱりこっちのほうがお酒はおいしいんですか」
「ああ、それもあるし、種類が多いんだ。…あのサディスト野郎には『お前は最後の方は水でもうまいうまいと言って酔いつぶれてたぞ』ってバカにされたけどな」
口を尖らせてアスナイの口マネをするシュリに、桜は声を上げて笑った。
さっきの胸のムカつきが、淡雪の様に消えてゆく。
桜は果実水を、シュリはやはりボトルを注文した。
そしてどんどん運ばれてくる料理の数々。
「頼みすぎですよ、シュリさんたら」
「失礼しました、ご夫婦ですか!でしたら、二階のお席が空いてございますよ」
桜はフードの下で赤くなる。
やっぱり、夫婦扱いは慣れない。
二階は一階のようなオープンな感じではなく、個室が並んでいた。恋人や夫婦、または大事な話がある者同士が来るのかも知れない。
二人はその一つに案内された。
向かい合うタイプではなく、ベンチシートのようになっていて、並んで座るものだ。
「シュリさん、飲み過ぎちゃだめですよ」
フードを下ろして、にこっと笑う桜。
その笑顔にやっと心が少し軽くなって、微笑みを浮かべた。
「せっかく王都に来てるんだ。うまい酒くらい飲まないとな」
「あ、やっぱりこっちのほうがお酒はおいしいんですか」
「ああ、それもあるし、種類が多いんだ。…あのサディスト野郎には『お前は最後の方は水でもうまいうまいと言って酔いつぶれてたぞ』ってバカにされたけどな」
口を尖らせてアスナイの口マネをするシュリに、桜は声を上げて笑った。
さっきの胸のムカつきが、淡雪の様に消えてゆく。
桜は果実水を、シュリはやはりボトルを注文した。
そしてどんどん運ばれてくる料理の数々。
「頼みすぎですよ、シュリさんたら」
