少しの間、沈黙が重く部屋に流れた。
ちら、と王の目が桜の後ろ姿を見る。
相変わらず背中を丸くして、しゅんと頭を下げていた。
(………怒りすぎたか)
小さな後悔が鎌首をもたげた。
が、頭を振って急いでそれを抑える。
(いいや、これだけ思いを伝えているのに、まだあんな事を平気で言う。いつもすぐ許してしまうから、いつまでたってもこうなのだ)
その姿を見ないように、腕を組んで背をソファにもたせかけ、桜と反対を向いた。
またしばらく、風と鳥の声だけが遠くに聞こえる時間が過ぎた。
「…………」
落ち着かずに肩越しに彼女をうかがうと、変わらずに小さくなっていた。
その後ろ姿がいかにも寂しげで、悲しそうだ。
(……少しはこちらの気持ちを思い知ればいいのだ)
また、目線を戻した。
こんなに好きなのに。
せっかくの二人きりの時間なのに、何で他の男との逢瀬のための願いを聞き届けなくてはならないのだ。
そう、思うのだが………。
ちら、と王の目が桜の後ろ姿を見る。
相変わらず背中を丸くして、しゅんと頭を下げていた。
(………怒りすぎたか)
小さな後悔が鎌首をもたげた。
が、頭を振って急いでそれを抑える。
(いいや、これだけ思いを伝えているのに、まだあんな事を平気で言う。いつもすぐ許してしまうから、いつまでたってもこうなのだ)
その姿を見ないように、腕を組んで背をソファにもたせかけ、桜と反対を向いた。
またしばらく、風と鳥の声だけが遠くに聞こえる時間が過ぎた。
「…………」
落ち着かずに肩越しに彼女をうかがうと、変わらずに小さくなっていた。
その後ろ姿がいかにも寂しげで、悲しそうだ。
(……少しはこちらの気持ちを思い知ればいいのだ)
また、目線を戻した。
こんなに好きなのに。
せっかくの二人きりの時間なのに、何で他の男との逢瀬のための願いを聞き届けなくてはならないのだ。
そう、思うのだが………。
