それなのに、自分は今まで王やカナンの事を恋愛対象として本当に見れるのかどうかなんて事を考えていた。
(バカだ)
恥ずかしい。
こんなに真摯に好意を寄せてくれるのに。
一度告白を受け取ったなら、そういう対象として見ないといけない。誠意を持って。
いくらシュリの言うこととは言え、きちんと考えることから逃げようと揺れた自分が情けない。
「……カナン、ありがとうね。ごめんなさい」
そう言うと、桜はカナンの手を握る。
驚いた表情をしたが、何も言わなかった。
そっと両手で自分の顔に持っていって、手のひらを頬に付けた。
少し冷たい手。その冷たさが酔いの残る肌に気持ちよくて、桜は目を閉じた。
カナンは驚いた顔のまま赤くなっていたが、じっとしている。
「っ………お前、酔ってるだろ……」
桜にしては積極的な行動に、固まっていた。
目を開けて、くすり、と笑う。
「うん」
「まったく……」
やっぱりか、と赤い顔のまま横を向いた。
「でもね、カナンがこうやって優しくしてくれる時、すごく嬉しいのはいつもなんだよ」
普段なら恥ずかしくて言えない言葉も、少しだけお酒の力を借りたら言えるみたいだ。
「!」
ぱっと、カナンがまた桜の瞳を見た。
ますます赤くなって、ネコのような目で睨む。
「お前……もう酒飲むな。色々と、危ないから」
(バカだ)
恥ずかしい。
こんなに真摯に好意を寄せてくれるのに。
一度告白を受け取ったなら、そういう対象として見ないといけない。誠意を持って。
いくらシュリの言うこととは言え、きちんと考えることから逃げようと揺れた自分が情けない。
「……カナン、ありがとうね。ごめんなさい」
そう言うと、桜はカナンの手を握る。
驚いた表情をしたが、何も言わなかった。
そっと両手で自分の顔に持っていって、手のひらを頬に付けた。
少し冷たい手。その冷たさが酔いの残る肌に気持ちよくて、桜は目を閉じた。
カナンは驚いた顔のまま赤くなっていたが、じっとしている。
「っ………お前、酔ってるだろ……」
桜にしては積極的な行動に、固まっていた。
目を開けて、くすり、と笑う。
「うん」
「まったく……」
やっぱりか、と赤い顔のまま横を向いた。
「でもね、カナンがこうやって優しくしてくれる時、すごく嬉しいのはいつもなんだよ」
普段なら恥ずかしくて言えない言葉も、少しだけお酒の力を借りたら言えるみたいだ。
「!」
ぱっと、カナンがまた桜の瞳を見た。
ますます赤くなって、ネコのような目で睨む。
「お前……もう酒飲むな。色々と、危ないから」
