デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「そうですねえ、王様に私の世界のこと、お話する条件で王宮に置いてもらってますから」

「だからってよー、月に三日くらいいいと思うんだよな」

そのすねたような顔が面白くて、ふふ、と桜は笑った。

「でも、アスナイさんも来られますから……あ、でも私に会いに来るかな。いくらなんでも毎回は来ないかもですね」

自分とアスナイの気持ちに、何にも気づいていないらしい桜。

(こいつ、俺とどっこいか、俺以上に鈍いんじゃ……)

少しシュリは青くなった。

「あいつはもう来たのか?お前に会いに」

「いいえ、まだです」

なら、自分の方が休みが先だったのか。
わずかにほっとした。

「お前の方は、どうなんだよ。うまくやってるか?」

気持ちのいいくらいによく食べながら、シュリは聞いた。

「うまく……うーん……」

歯切れの悪い桜に、眉をひそめる。

「何か、危険な目にあってんのか」