デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

どんどん注文した料理が運ばれて、テーブルいっぱいになる。

「シュリさん…こんなに頼んで、大丈夫ですか?」

桜が呆れて言うと、

「大丈夫大丈夫、俺すげー燃費悪くてよ、気をつけないと痩せちまうんだよ」

頭をかいて、羨ましいことをサラリと言うのだった。

「そうだ桜、フード下ろしていいぞ。ここ、店内からは見えないし、ベルを鳴らさないかぎり、店員は来ないから」

(あ…だから、ここに連れてきてくれたのかな)

その気遣いが嬉しい。自然と笑顔になって、うなずいた。

グラスを持ち上げて、少し照れくさそうに、シュリが笑った。

「じゃあ……乾杯」

チン、とガラスがぶつかる音がした。

早速、会話が始まる。

「シュリさん、今までずっとお仕事だったんですか?」

「まーな。最近はちっと事情があったりで、武官の数が二人くらい減ってよ。シフトが大変なんだよ」

「そうなんですね…明日は、お休みなんですよね?」

「ああ!」

ニコッと笑ったあと、少し唇を尖らせて横を向く。

「だから、てっきり明日はお前と一日一緒にいられると思ったんだけどな…」