デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

シュリが一瞬目を丸くして、憮然とした表情で橋を渡った。

「……妹って、なあ………」

桜は苦笑い。妻になったり、妹になったり忙しい。

「シュリさんは背も高いし、私より年上ですから」

「俺まだ20歳だぞ」

「あ、私の3つ上ですね」

そう言う桜に、シュリは驚いた顔を向ける。

「お前、17なのか!?」

「えっ?……はい」

「まじか…成人してたんだな」

「……………」

よかった、ちょっと犯罪くさいかと思ってたんだ…とよくわからないシュリの独り言を、桜は微妙な気持ちで聞いていた。

(…メイク、頑張ろう)

そう思いながら。

「ああ、でもカナンとこの間出かけたときは、夫婦に見られましたよ。人の目って、あまり当てにできないですね」

笑って言う桜。

「カナンって…さっきの文官か?」

「ええ、王様と私の連絡係をしてくれてます。同い年なんで、仲良くなったんですよ」

「ふうん……」

なんとなく、自分の勘がピリ、と警戒した。