――カリッ。
「!」
指先に痛みが走り、一瞬顔を歪める王。
その隙に、顔を振って口から指を外した。
振り返って、美しい顔を睨みつける。
「何するんですか。お話する事がなくて馬鹿にするんだったら、もう帰ります」
足を床につけて、立ち上がろうとした。
が、ガシッと腕を捕まれ、くるりと体勢が変わる。
そのままバサッ、という音と共に、ソファに倒された。
「きゃ…」
シャラ、と、ネックレスが桜の胸元ではねた。
そのまま覆いかぶさるように、王が無表情に冷たい瞳で見下ろしている。
わずかに赤くなった指先を、ゆっくりとその舌がなぞった。
「…望み通りに二人で夜までいさせてやった私に、随分な返礼ではないか」
「それはちゃんとお許しを頂きました。何でこんな事するんですか」
「何故?」
ぴくりと目元を震えさせて、もう一度ネックレスを指で軽く引っ張った。
「もうカナンのそなたに対する気持ちは分かっているのだろう?私が分かっているようにな。その上こんなものをつけて、私の前に来るか。見せつけることが出来て、楽しいか?」
「………」
「はっきり言おう。私は昨日から非常に機嫌が悪い。だがそなたにそれをぶつけたくはなかった。なのに、そなたは私の気持ちを逆撫ですることばかり言う」
「!」
指先に痛みが走り、一瞬顔を歪める王。
その隙に、顔を振って口から指を外した。
振り返って、美しい顔を睨みつける。
「何するんですか。お話する事がなくて馬鹿にするんだったら、もう帰ります」
足を床につけて、立ち上がろうとした。
が、ガシッと腕を捕まれ、くるりと体勢が変わる。
そのままバサッ、という音と共に、ソファに倒された。
「きゃ…」
シャラ、と、ネックレスが桜の胸元ではねた。
そのまま覆いかぶさるように、王が無表情に冷たい瞳で見下ろしている。
わずかに赤くなった指先を、ゆっくりとその舌がなぞった。
「…望み通りに二人で夜までいさせてやった私に、随分な返礼ではないか」
「それはちゃんとお許しを頂きました。何でこんな事するんですか」
「何故?」
ぴくりと目元を震えさせて、もう一度ネックレスを指で軽く引っ張った。
「もうカナンのそなたに対する気持ちは分かっているのだろう?私が分かっているようにな。その上こんなものをつけて、私の前に来るか。見せつけることが出来て、楽しいか?」
「………」
「はっきり言おう。私は昨日から非常に機嫌が悪い。だがそなたにそれをぶつけたくはなかった。なのに、そなたは私の気持ちを逆撫ですることばかり言う」
