部屋の鍵を開け、桜を先に入れたと同時に、桜のフードが下ろされた。
ばたん、とドアを閉め、中から施錠をして、ようやくほうっと安堵の息を吐いた。
(しかし、何でこんな事に……)
カナンは顔をしかめて薄く目を閉じた。
さっきまで普通に街を歩いていて、いきなり桜の体調が悪くなった。で、良くなったと思ったら……
「カナン…こっちに来て?」
……これだ。
ケープを取った少女が、相変わらず頬をほんのり赤くして、小首をかしげながら自分を見ている。
(明らかにおかしい。何でいきなりこうなったんだ)
「ねえ、カナンってば…早く」
広めのベッドに腰かけ、両手を自分に差し伸べて、甘くねだる。
絶対、何か理由があるとわかっていても、ドキリと胸が高鳴った。
仕方なく、そばに自分も腰掛けて、よく桜を見た。
具合が悪そうという感じではない。頬は紅潮しているが、熱はない。だが、黒の瞳は潤んで、うっとりとこちらを見つめていた。
「カナン…ぎゅってして」
自分の胸に頬を寄せて、きゅっとシャツをつかむ。
(!)
思わずビクリと体が反応してしまい、少し唇を噛んだ。
(…仕方ない)
そう言い訳のように自分に言い聞かせて、桜を抱きしめる。
ばたん、とドアを閉め、中から施錠をして、ようやくほうっと安堵の息を吐いた。
(しかし、何でこんな事に……)
カナンは顔をしかめて薄く目を閉じた。
さっきまで普通に街を歩いていて、いきなり桜の体調が悪くなった。で、良くなったと思ったら……
「カナン…こっちに来て?」
……これだ。
ケープを取った少女が、相変わらず頬をほんのり赤くして、小首をかしげながら自分を見ている。
(明らかにおかしい。何でいきなりこうなったんだ)
「ねえ、カナンってば…早く」
広めのベッドに腰かけ、両手を自分に差し伸べて、甘くねだる。
絶対、何か理由があるとわかっていても、ドキリと胸が高鳴った。
仕方なく、そばに自分も腰掛けて、よく桜を見た。
具合が悪そうという感じではない。頬は紅潮しているが、熱はない。だが、黒の瞳は潤んで、うっとりとこちらを見つめていた。
「カナン…ぎゅってして」
自分の胸に頬を寄せて、きゅっとシャツをつかむ。
(!)
思わずビクリと体が反応してしまい、少し唇を噛んだ。
(…仕方ない)
そう言い訳のように自分に言い聞かせて、桜を抱きしめる。
