デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「!!」

顔を一気に赤くして、あわてて離れる。

しかし、頭はその柔らかさをばっちり覚えてしまった。

ぶんぶんと頭を振っていると、店主が景品を持ってきた。

「お見事でした!はい、どうぞ。……ご夫婦ですから、このお品の方がよろしいでしょうね」

意味ありげに、片目をつぶって見せた。

「?」

二人ともよく分からず、首をかしげながら店を出た。

早速カサカサと袋を開けて、桜が自分の景品を見てみると、なにやら白くてフワフワしたものが2つ入っていた。

「ん?何だろ、これ…」

取り出してみると、手のひらくらいの、白い毛におおわれた三角錐の物体。

その一面には毛がなく、ピンク色だ。

「……ネコミミだ」

こっちでも、ネコミミがもてはやされているのか。
桜は少し驚く。

よく見ると、2つとも下の方にヘアピンが付いている。

「…………」
「…………」

小さな子供ならまだしも、これを大人が外でつけたらイタい人だ。

……でも。

桜はカナンを見た。