ボッとまた赤面して、こくん、と小さくうなずいた。
(カナンだって、私には分不相応だと思うんだけど)
そう思ったが、それを言うと今度こそ怒らせそうなので、黙っている。
「我が君は、多分お前の気持ちが定まるまで待つとおっしゃったんだろう?」
「………何で分かるの」
驚く桜に、少し眉を上げて言う。
「でなければ私との外出など、お許しになるはずがないからな。きっと、お前を深宮に閉じ込めて、誰の目にも触れさせず、誰にもその存在を知らせずに寵愛されるに違いない」
「…………」
こともなげにカナンは言ったが、桜は背筋が冷えた。
一昨日の夜も、ちらっとそういう事を言っていたが、まさか。
「……そんな。そんなの……監禁じゃない」
「…お前に、そういう顔で見られるのが嫌だから、嫌われたくはないから、自制していらっしゃるだけだ」
「…………」
ならば、主君がこの娘にこれ以上愛情を深める前に。まだ、その意思を尊重できるうちに。
ふっと、カナンが淡く頬を染めて、テーブルの上の桜の手を取った。
「主君でさえ、待つとおっしゃっているんだ。私が待たない訳にはいかない。だから、お前の気持ちが決まるまで、私も待つ」
きゅっと、力を込める。
「……好きだ、桜。この世界の誰よりも」
(カナンだって、私には分不相応だと思うんだけど)
そう思ったが、それを言うと今度こそ怒らせそうなので、黙っている。
「我が君は、多分お前の気持ちが定まるまで待つとおっしゃったんだろう?」
「………何で分かるの」
驚く桜に、少し眉を上げて言う。
「でなければ私との外出など、お許しになるはずがないからな。きっと、お前を深宮に閉じ込めて、誰の目にも触れさせず、誰にもその存在を知らせずに寵愛されるに違いない」
「…………」
こともなげにカナンは言ったが、桜は背筋が冷えた。
一昨日の夜も、ちらっとそういう事を言っていたが、まさか。
「……そんな。そんなの……監禁じゃない」
「…お前に、そういう顔で見られるのが嫌だから、嫌われたくはないから、自制していらっしゃるだけだ」
「…………」
ならば、主君がこの娘にこれ以上愛情を深める前に。まだ、その意思を尊重できるうちに。
ふっと、カナンが淡く頬を染めて、テーブルの上の桜の手を取った。
「主君でさえ、待つとおっしゃっているんだ。私が待たない訳にはいかない。だから、お前の気持ちが決まるまで、私も待つ」
きゅっと、力を込める。
「……好きだ、桜。この世界の誰よりも」
