「じゃあお前は着けずに捨てればいいだろ」
桜の言葉に無性に腹が立って、言い捨てた。
よく考えてみれば、深宮の渡り廊下で抱きしめた事もあるし、手を繋ぐのだって、初めてではない。
なのに、自分の気持ちがまっったく伝わっていないのにはさすがにイラついた。
(あれを心底友情から出たものだと思いこんでいたなら、こいつは真性のバカだ)
ムスッと唇を結んだまま、真性のバカの手を引っ張ってずんずん歩く。
またいきなりカナンの機嫌が悪くなったことに、困惑する桜。
「カナン。…ねえ、どうしたの」
「……」
「ねえってば。また、誤解されたのが嫌だった?」
さっき、王宮の門で「そういうふうに見られたのに驚いただけで嫌ではない」と言ったはずなのに、もう忘れている。どんどん怒りが心に溜まっていった。
「カナ…」
「ああもう、うるさい!違うと何度言ったら覚えるんだ、このバカっ。お前と本当に誤解されたくないなら、そもそも休みを潰してまで外出なんかするか!ちょっとは頭を使って考えろ」
街の中で、近侍と王の客としてではなく、本当にただの男女として見られたことが嬉しかった。
だから柄にもなく、こんな物を買ったというのに。
何だか一気にバカバカしくなって、投げ捨ててしまいたい。
「そ…そんな言い方しなくても…私はただ、カナンが私のせいで恥ずかしい思いをしてたら嫌だなって……」
「違うと言ってるだろ!お前こそ嫌だったんじゃないのか?さっき店で否定しようとしてたし、ずっと下を向いてたしな!それを私に転嫁しようとするな!」
ついに我慢の限界が来て、激しく彼女をなじった。
桜の言葉に無性に腹が立って、言い捨てた。
よく考えてみれば、深宮の渡り廊下で抱きしめた事もあるし、手を繋ぐのだって、初めてではない。
なのに、自分の気持ちがまっったく伝わっていないのにはさすがにイラついた。
(あれを心底友情から出たものだと思いこんでいたなら、こいつは真性のバカだ)
ムスッと唇を結んだまま、真性のバカの手を引っ張ってずんずん歩く。
またいきなりカナンの機嫌が悪くなったことに、困惑する桜。
「カナン。…ねえ、どうしたの」
「……」
「ねえってば。また、誤解されたのが嫌だった?」
さっき、王宮の門で「そういうふうに見られたのに驚いただけで嫌ではない」と言ったはずなのに、もう忘れている。どんどん怒りが心に溜まっていった。
「カナ…」
「ああもう、うるさい!違うと何度言ったら覚えるんだ、このバカっ。お前と本当に誤解されたくないなら、そもそも休みを潰してまで外出なんかするか!ちょっとは頭を使って考えろ」
街の中で、近侍と王の客としてではなく、本当にただの男女として見られたことが嬉しかった。
だから柄にもなく、こんな物を買ったというのに。
何だか一気にバカバカしくなって、投げ捨ててしまいたい。
「そ…そんな言い方しなくても…私はただ、カナンが私のせいで恥ずかしい思いをしてたら嫌だなって……」
「違うと言ってるだろ!お前こそ嫌だったんじゃないのか?さっき店で否定しようとしてたし、ずっと下を向いてたしな!それを私に転嫁しようとするな!」
ついに我慢の限界が来て、激しく彼女をなじった。
