おいそれと近侍が女性一人の部屋に入るわけにもいかないので、戸口に座って二人でお茶を飲む。
宮の入り口に目をやると、昼下がりの爽やかな風が吹いているのが分かった。
(今日もいい天気…)
特に会話はなかったが、沈黙が嫌ではなかった。
(なんか…これにネコでもいたら……)
「……老夫婦みたい」
思わずぽつりと桜が呟き、カナンがぐっ、と湯呑みに口をつけたまま前のめりになった。
(あ!し、しまった!)
ボッと顔に熱が集まる。
「お、お、お前何言ってるんだ!いきなり!」
湯呑みをおいて、カナンが立ち上がる。顔を右の手の甲で隠しているが、赤い顔色がバレバレだ。
「ご、ごごごめんなさい!つい、このシチュエーションがね、私の世界の仲のいいおじいちゃんおばあちゃんのに似てたもんだから!」
「な、仲のいい……って、お前……!」
「違うの、深い意味はないの!大丈夫、そんなことありえないから!絶対!」
力いっぱい言い切る桜。
「……っ」
それを聞いて赤い顔色のまま、むうっと口を閉ざすカナン。
フイ、と横を向いて、黙り込んでしまった。
「……もう明日、一人で行ってこい」
「ええ!?もう、ごめんってば!もうこんな事言わないから!老夫婦なんて、冗談だよ、嘘だってば!そんな事にはならないって!」
ますます機嫌悪く黙り込む金髪の少年に、桜はしばらく逆効果のフォローを続けるのだった。
宮の入り口に目をやると、昼下がりの爽やかな風が吹いているのが分かった。
(今日もいい天気…)
特に会話はなかったが、沈黙が嫌ではなかった。
(なんか…これにネコでもいたら……)
「……老夫婦みたい」
思わずぽつりと桜が呟き、カナンがぐっ、と湯呑みに口をつけたまま前のめりになった。
(あ!し、しまった!)
ボッと顔に熱が集まる。
「お、お、お前何言ってるんだ!いきなり!」
湯呑みをおいて、カナンが立ち上がる。顔を右の手の甲で隠しているが、赤い顔色がバレバレだ。
「ご、ごごごめんなさい!つい、このシチュエーションがね、私の世界の仲のいいおじいちゃんおばあちゃんのに似てたもんだから!」
「な、仲のいい……って、お前……!」
「違うの、深い意味はないの!大丈夫、そんなことありえないから!絶対!」
力いっぱい言い切る桜。
「……っ」
それを聞いて赤い顔色のまま、むうっと口を閉ざすカナン。
フイ、と横を向いて、黙り込んでしまった。
「……もう明日、一人で行ってこい」
「ええ!?もう、ごめんってば!もうこんな事言わないから!老夫婦なんて、冗談だよ、嘘だってば!そんな事にはならないって!」
ますます機嫌悪く黙り込む金髪の少年に、桜はしばらく逆効果のフォローを続けるのだった。
