デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「あ……あのう……」

展開について行けず、おたおたとうろたえる。

「素敵ですわね……王と近侍の、桜様をめぐる恋なんて!」

「はあ!??」

「桜様、私達、いつあのお菓子のご恩返しをしようかと思っていましたの……!」

「いや、あれをくれたのは王様……」

ほわわわんとうっとりした目であさっての方向を見つめる二人。

(王様は……ともかく、カナンは誤解だよ!)

焦って弁明をしようとする桜に、二人はギラリと目の光を強くした。

「桜様っ、こーなったら王も近侍も関係ありませんわ!」

「そーです!大事なのは『愛』ですわ、『愛』!どちらが桜様をより大切にしてくださるかですわ!」

「いや、あの、だから違………」

思わぬ形で二人のアドバイザーがついた桜は、頭を抱えた。

『友達の恋路を全力で応援する女友達』のエネルギーなど、未経験だった。