デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

その剣幕に桜の方も驚いて、目を丸くする。

「我が君のお部屋で、ご一緒におとりになったんですの!?」

「えっ………はい」

「「………」」

とてつもなく珍しい物を見るような目の輝きで、桜を見つめる二人。

「何か、ヘンな事言いました?私……」

「桜様、今まで王とご一緒に食事をした人間はいませんのよ」

「え……でも薄紅女官……」

「薄紅女官は単に伽をする女官ですわ!我が君と同じ席になど絶対につけません!」

「は…ハア…」

二人はほうっと頬に手を当てた。

「桜様が、我が君のご寵姫なんて…光栄ですわ」

ぶっ。

「ち、違いますよ、ただ単に話が長引いただけです!ほら、私はお客さんだからじゃないですか」

昨日あったことを話すわけにはいかないので、桜は慌ててそう言う。

「あら…そうですの?」

「そうです、明日カナンと街に出かける許可をもらうためのですね」

「「カナン様と!?」」

再び驚きのシンクロを見せる、フラウとルネ。