デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

―殺される!

反射的に桜は目を閉じた。

しかし、切られたのは彼女自身ではなく。

ビリビリビリ、ビッ!

首元から膝までのスウェットワンピが、バッサリと引き裂かれた。

「な…!」

目をむいて、自分自身を見下ろす桜。唖然としている間に、無理やりキャミや下着もはぎとられてしまった。

「いや、いやあああ!」

恥ずかしさと屈辱で顔がカアッとほてる。慌てて手や腕で、必要最低限な場所を隠してしゃがみこんだ。

こんな、こんな…!一体、何、何をするの…!?

太った体をブルブルさせながら縮こまっているのがおかしいのか、また彼らはゲラゲラ笑った。