「ま、待ってください王様!一緒に入るって、お風呂に!?」
それには答えず不機嫌な表情のまま、カラ、と湯殿の戸を開く。
広い脱衣所。酒や水、果実水の準備がしてあり、体を拭く布もたくさん。
そして二人分の夜着が抜かりなく、きちんとならべてあった。
「じょ……冗談ですよね?」
あは、と引きつった笑いを向けてみる。
「………」
じろ、と紫の瞳をこちらに向けて、いきなりバサ!とシャツを脱いだ。
まるで芸術品のような、しなやかな上半身。無駄な脂肪など一切ついておらず、その顔と同じように滑らかな肌をしていた。
「きゃあぁ!!」
あわてて桜は背を向ける。
背後からはよどみのない衣擦れの音が続いて、やがて止まった。
その間にもじりじりと桜は湯殿の入り口へ足を進め、どうにか脱出をはかろうとしていた。
「桜」
――が、強い声にあっさりとその足を止めさせられる。
「先に入っている」
きっぱりとした声に、桜は耳たぶまで赤くなった。
「王様……許して………ホントに、恥ずかしいんです」
そう小さく言うと、少しの間のあと、背後で王が歩み寄ってくる気配がした。
それには答えず不機嫌な表情のまま、カラ、と湯殿の戸を開く。
広い脱衣所。酒や水、果実水の準備がしてあり、体を拭く布もたくさん。
そして二人分の夜着が抜かりなく、きちんとならべてあった。
「じょ……冗談ですよね?」
あは、と引きつった笑いを向けてみる。
「………」
じろ、と紫の瞳をこちらに向けて、いきなりバサ!とシャツを脱いだ。
まるで芸術品のような、しなやかな上半身。無駄な脂肪など一切ついておらず、その顔と同じように滑らかな肌をしていた。
「きゃあぁ!!」
あわてて桜は背を向ける。
背後からはよどみのない衣擦れの音が続いて、やがて止まった。
その間にもじりじりと桜は湯殿の入り口へ足を進め、どうにか脱出をはかろうとしていた。
「桜」
――が、強い声にあっさりとその足を止めさせられる。
「先に入っている」
きっぱりとした声に、桜は耳たぶまで赤くなった。
「王様……許して………ホントに、恥ずかしいんです」
そう小さく言うと、少しの間のあと、背後で王が歩み寄ってくる気配がした。
