冷たい手で、心臓をつかまれたような気がして、王は固まった。
「昨日、王様がお疲れのようだったので気になって…もう一回ここに来ました。ひょっとして皆も、王様自身も、王様だってキツい思いをしてる事を忘れてるんじゃないかと思って」
目を見開いたまま動けない王に、静かに言う。
「でも薄紅女官の方が、自分たちが王様のお世話をしっかりしてるからと、言っていましたよ。その後、薄紅女官の事を教えてもらいました」
そっとその横を通り過ぎて、戸口に手をかけた。
「王様、他愛のない話や、一緒にいてくれる方はたくさんいるじゃないですか。皆、王様が好きなんでしょう?しかもあなたは、気に入った女の人を、薄紅女官にすることだってできるんですよね」
カラカラとそれを開ける。
「……帰りますね。夕方からは、薄紅女官さんたちとの時間なんでしょう?帰りはわかりますから、お見送りはいいです。失礼します」
パタン、と小さく音がして、虚ろな瞳を落とす王が、一人残された。
「昨日、王様がお疲れのようだったので気になって…もう一回ここに来ました。ひょっとして皆も、王様自身も、王様だってキツい思いをしてる事を忘れてるんじゃないかと思って」
目を見開いたまま動けない王に、静かに言う。
「でも薄紅女官の方が、自分たちが王様のお世話をしっかりしてるからと、言っていましたよ。その後、薄紅女官の事を教えてもらいました」
そっとその横を通り過ぎて、戸口に手をかけた。
「王様、他愛のない話や、一緒にいてくれる方はたくさんいるじゃないですか。皆、王様が好きなんでしょう?しかもあなたは、気に入った女の人を、薄紅女官にすることだってできるんですよね」
カラカラとそれを開ける。
「……帰りますね。夕方からは、薄紅女官さんたちとの時間なんでしょう?帰りはわかりますから、お見送りはいいです。失礼します」
パタン、と小さく音がして、虚ろな瞳を落とす王が、一人残された。
