夜の相手。
桜は固まる。
(ああ、お世話って、そういう意味か……)
「皆、王様の奥さんなんですか?」
桜の問いに、とんでもないという顔で首を振る二人。
「違います違います!単に、王のお手が付いた女官が薄紅女官になるだけです。でも、その中でもし王の寵愛が得られたら、暮らし向きも、王宮内での存在感もぐっと上がりますから、皆薄紅女官になりたい女官ばっかりですわ」
「お二人も、そうなんですか?」
顔を見合わせて、ぽっと頬を染めた。
「えっと、私は、近衛に彼が………」
「私は、この間結婚したんです」
「そうですか…」
仕事をほっぽりだしてしまったのに気づいて、慌てて退出した二人を見送った桜は、もそもそと夕餉を取った。
さっきの薄紅女官の、どこか勝ち誇ったような蠱惑的な顔を思いだす。
そういえば、と思い出した。
今日王が自分に謝罪に来たとき、自分を“他の女官と同じに考えてしまった”と言っていた。
きっと、この薄紅女官のことだろう。
桜は固まる。
(ああ、お世話って、そういう意味か……)
「皆、王様の奥さんなんですか?」
桜の問いに、とんでもないという顔で首を振る二人。
「違います違います!単に、王のお手が付いた女官が薄紅女官になるだけです。でも、その中でもし王の寵愛が得られたら、暮らし向きも、王宮内での存在感もぐっと上がりますから、皆薄紅女官になりたい女官ばっかりですわ」
「お二人も、そうなんですか?」
顔を見合わせて、ぽっと頬を染めた。
「えっと、私は、近衛に彼が………」
「私は、この間結婚したんです」
「そうですか…」
仕事をほっぽりだしてしまったのに気づいて、慌てて退出した二人を見送った桜は、もそもそと夕餉を取った。
さっきの薄紅女官の、どこか勝ち誇ったような蠱惑的な顔を思いだす。
そういえば、と思い出した。
今日王が自分に謝罪に来たとき、自分を“他の女官と同じに考えてしまった”と言っていた。
きっと、この薄紅女官のことだろう。
