「だから、優先的に優秀な人材は地方に配置しているのだ。それに、私もいるしな。だてに長いこと生きているわけではない」
紫色の片目をつぶって見せた。
「でも、本当に大きな街ですよね。それを治めるだけでも、きっと大変だろうなあ」
この世界には、『外国』は存在しない。この星が、国なのだ。なので、『魔』以外にも大なり小なり内乱が時々起こる。その対応の判断を、統治者の王が一手に担っているのだ。
「王様、体に気をつけないといけないですね。王様が倒れたら大変」
大真面目に言う桜を、一瞬ポカンと見る。
そして、クスクスと笑いだした。
「私は若いまま、死なぬと言っただろう?不調もすぐ治ると」
「あ…そ、そうでした、ね……つい……」
おかしな事を言ってしまったと赤面。
そんな彼女を、王は優しく見つめた。その胸に、じんわりと温かさが広がる。
さっきの苦い気持ちは、もうなかった。
(絶対バカだと思われた…)
恥ずかしくなって、茶をかぷりと一口飲む。
「あつ…っ!」
その予想外の熱さに、思わず口元をおさえて、カチャンと茶器を置く。
「桜!」
王があわててその肩に手をやった。
(あ〜、舌にヤケドした…じんじんする…もう、グダグダだよ)
「大丈夫か」
「あ、大丈夫です。ちょっと舌にヤケドしたくらいで」
苦笑いして、軽く手を振った。
紫色の片目をつぶって見せた。
「でも、本当に大きな街ですよね。それを治めるだけでも、きっと大変だろうなあ」
この世界には、『外国』は存在しない。この星が、国なのだ。なので、『魔』以外にも大なり小なり内乱が時々起こる。その対応の判断を、統治者の王が一手に担っているのだ。
「王様、体に気をつけないといけないですね。王様が倒れたら大変」
大真面目に言う桜を、一瞬ポカンと見る。
そして、クスクスと笑いだした。
「私は若いまま、死なぬと言っただろう?不調もすぐ治ると」
「あ…そ、そうでした、ね……つい……」
おかしな事を言ってしまったと赤面。
そんな彼女を、王は優しく見つめた。その胸に、じんわりと温かさが広がる。
さっきの苦い気持ちは、もうなかった。
(絶対バカだと思われた…)
恥ずかしくなって、茶をかぷりと一口飲む。
「あつ…っ!」
その予想外の熱さに、思わず口元をおさえて、カチャンと茶器を置く。
「桜!」
王があわててその肩に手をやった。
(あ〜、舌にヤケドした…じんじんする…もう、グダグダだよ)
「大丈夫か」
「あ、大丈夫です。ちょっと舌にヤケドしたくらいで」
苦笑いして、軽く手を振った。
