「フーン…俺はまた、性懲りもなく貴様らが王宮付にしてくれと請願しに来たかと思ったよ」
「……!」
「身の程知らずも大概にしないと、自滅するぞ」
クックッ、と喉を鳴らして笑う。
宮中は、悪意と敵意が仮面をつけて歩いている。
情報をこっそりと流す者を女官や文官の中に飼っている者も少なくないのだ。
(桜は、大丈夫だろうか)
アスナイはそう思わずにはいられなかった。
自分が王宮付きになれるまでの頼りは王だが、それもいつまで当てにできるか分からない。
(だが、自分が桜に興味を失ったときには王宮の外に出すと言った。その時に迎えに行けば、むしろ桜は安全かもしれない)
そう思い直した。そして、横にいる赤髪の同期をちらりと見る。
(その時は我が君のおっしゃるとおり、決闘でも何でもして連れて行こう)
ネスがまだ何か嫌味を垂れていたが、アスナイはずっと微笑みを貼りつかせて、そんな事を考えていた。
「……!」
「身の程知らずも大概にしないと、自滅するぞ」
クックッ、と喉を鳴らして笑う。
宮中は、悪意と敵意が仮面をつけて歩いている。
情報をこっそりと流す者を女官や文官の中に飼っている者も少なくないのだ。
(桜は、大丈夫だろうか)
アスナイはそう思わずにはいられなかった。
自分が王宮付きになれるまでの頼りは王だが、それもいつまで当てにできるか分からない。
(だが、自分が桜に興味を失ったときには王宮の外に出すと言った。その時に迎えに行けば、むしろ桜は安全かもしれない)
そう思い直した。そして、横にいる赤髪の同期をちらりと見る。
(その時は我が君のおっしゃるとおり、決闘でも何でもして連れて行こう)
ネスがまだ何か嫌味を垂れていたが、アスナイはずっと微笑みを貼りつかせて、そんな事を考えていた。
