デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「あ…!」

シュリがようやく気づいた。

王が、わざと厳かに言う。

「良いな、くれぐれも役目を怠らぬよう励め」

「はい…!謹んで、お受けいたします!」

二人は深々と、頭を下げた。

喜びを隠しきれない若さに、段上でクックッと笑った。

そして、静かに言う。

「…そのうちだ。あの娘とも話すことがなくなれば、いつまでも手許には置いておくつもりはない。早々に王宮から出す故、後は汝らで決闘でもする事だな」

穏やかな声音だったが、妙に冷たく、空虚な響きだった。