ふふ、と王が笑う気配がした。
「そんなにいい女か、あの娘は」
「「!!」」
思わず二人は顔を上げる。王の気まぐれな好奇心が、桜に向いたら防ぐ手だてはない。
同時に自分に向けられた2つの顔色を見て、王はクスクスと笑った。
「冗談だ。…さて……汝らへの褒賞が、宙に浮いてしまったな。私が決めるが良いか」
「はい。おまかせいたします」
「我が君の御心のままに」
どうせ今は桜を赴任地にも連れては行けないだろう。
ならば、二人とも別に欲しいものはなかった。
「では、アスナイ、シュリ。汝らに新たな役目を与えよう。よって俸給もこれまでより増えると心得よ」
「ありがとうございます」
役目?一体何だろう。
仕事が増えて俸給が増えるなど、当たり前ではないか。
「月に3度、休日前の勤務日でよい。汝らの赴任地の内情、武官の勤務態度、及び武官長からの伝達を、この宮中まで届けよ。不正を防ぐため、私に直接届けに来るように」
「!」
アスナイが、王の意図に気づいて顔を上げる。シュリは解らず、困惑顔だ。普通、それは武官の仕事ではない。第一、そんな役目はもうとっくに整備されているはずだ。
「次の日は、どうせ休日だ。王都でゆっくりとするなり、会いたい者に会うなり自由にすればよい」
「そんなにいい女か、あの娘は」
「「!!」」
思わず二人は顔を上げる。王の気まぐれな好奇心が、桜に向いたら防ぐ手だてはない。
同時に自分に向けられた2つの顔色を見て、王はクスクスと笑った。
「冗談だ。…さて……汝らへの褒賞が、宙に浮いてしまったな。私が決めるが良いか」
「はい。おまかせいたします」
「我が君の御心のままに」
どうせ今は桜を赴任地にも連れては行けないだろう。
ならば、二人とも別に欲しいものはなかった。
「では、アスナイ、シュリ。汝らに新たな役目を与えよう。よって俸給もこれまでより増えると心得よ」
「ありがとうございます」
役目?一体何だろう。
仕事が増えて俸給が増えるなど、当たり前ではないか。
「月に3度、休日前の勤務日でよい。汝らの赴任地の内情、武官の勤務態度、及び武官長からの伝達を、この宮中まで届けよ。不正を防ぐため、私に直接届けに来るように」
「!」
アスナイが、王の意図に気づいて顔を上げる。シュリは解らず、困惑顔だ。普通、それは武官の仕事ではない。第一、そんな役目はもうとっくに整備されているはずだ。
「次の日は、どうせ休日だ。王都でゆっくりとするなり、会いたい者に会うなり自由にすればよい」
