デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

信じられない気持ちと、安堵の気持ちで、アスナイが聞いた。

「良くはないわよ、全然!こんな好き放題言われたのは初めてだわっ!こんな小娘にッ」

キッと睨まれ、ビクっと強張る桜。

「……でもまあ、なかなか新鮮だったわ。それにこのコ、今は逃げなかったしね。こういう女はメソメソ泣いて逃げるもんかと思ってたけど」

腰に手を当て、フン、と笑った。

「ま、ワンピースの一枚くらいは、恵んであげるわよ」

「……ありがとうございます、シディ統括長」

アスナイとシュリが、深々と頭を下げた。

「やあっだぁん、頭なんか下げないでちょうだい、マイスイートラブ!お礼なんていいのよぉ。もっとイイモノ、もらっちゃうんだからぁん!」

再び、スリスリイチャイチャとシュリにマーキングを始める。

「統括長……先に、こいつに、服を……」

再び地獄に捕らわれそうになったシュリが、震える指で桜を指した。

くる、と桜の方に顔を向け、フッと小さく息を吐く。

「そーね、さっさと済ましちゃいましょ。……ホラ子豚娘、こっちに来なさい!」

クイ、と顎で促すと、桜の先に立ってスタスタと歩き始めた。