六日目の朝。
どちらが昨日の鹿肉を積むか悶着があったが、結局順番通りにシュリの馬に桜、アスナイの馬に鹿肉を載せることになった。
『…何で俺のメイルに、お前が忠告を無視して獲ってきた鹿なんか積まなければならないんだ』
苦虫を噛み潰したような顔で、愛馬を見る。
『鹿ならまだいいじゃねーか、汚れないから。イノシシ焼き積んだ時なんか、酷かったぞ。脂でリーの尻尾がギトギトになった』
『自業自得だろうが。全く、リーも哀れなことだ』
武官になった時には、国から一人一頭、若馬が与えられる。
一日の多くを共にする相棒として、世話もすべて自分で行う。なので、彼らにとって自分の馬は自慢であり、かけがえのない宝だった。
桜も今ではすっかり二頭に慣れ、顔に頬を寄せてなでてやれるくらいになっていた。
今日も、小さく微笑みを浮かべて、そっとその鼻を優しくなでている。
自分の自慢の愛馬を、好きな娘が慈しむようになでる。
そんな幸せな光景に、しばらくシュリもアスナイも見入った。
どちらが昨日の鹿肉を積むか悶着があったが、結局順番通りにシュリの馬に桜、アスナイの馬に鹿肉を載せることになった。
『…何で俺のメイルに、お前が忠告を無視して獲ってきた鹿なんか積まなければならないんだ』
苦虫を噛み潰したような顔で、愛馬を見る。
『鹿ならまだいいじゃねーか、汚れないから。イノシシ焼き積んだ時なんか、酷かったぞ。脂でリーの尻尾がギトギトになった』
『自業自得だろうが。全く、リーも哀れなことだ』
武官になった時には、国から一人一頭、若馬が与えられる。
一日の多くを共にする相棒として、世話もすべて自分で行う。なので、彼らにとって自分の馬は自慢であり、かけがえのない宝だった。
桜も今ではすっかり二頭に慣れ、顔に頬を寄せてなでてやれるくらいになっていた。
今日も、小さく微笑みを浮かべて、そっとその鼻を優しくなでている。
自分の自慢の愛馬を、好きな娘が慈しむようになでる。
そんな幸せな光景に、しばらくシュリもアスナイも見入った。
