デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

鹿肉三昧の食事を前にして、桜は目を丸くしていた。

(はあ……なんか、今日はすごい……)

『おースゲーなアスナイ、お前いい嫁になれるぞ』

『……これでも半分も使ってない。明日の朝昼で残りを消費出来るとも思えん。どうするんだ?バカ』

飲み物を注ぎながら、ジロッとシュリを睨む。

『ま、そんときゃ森に置いておくさ。喜んで食う動物は山ほどいるからな』

にこにこしながら、早速料理に手を伸ばした。

『でもよ、お前も何だかんだ言って張り切ったんじゃねーか。桜との、最後の晩餐だもんな』

いつも以上に元気に笑うシュリ。

『お前はそうかもな』

アスナイが、桜にカップを渡しながら素っ気なく言った。

ピクリと、シュリの動きが止まる。口だけを笑いの形にしてアスナイを見た。

『……どういうことだよ?』