デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

「ご……ごめ……なさ……」

とんでもないことを、してしまった。
良かれと思ってしたことが、まさかこんなに怒らせることになるなんて。

『一体何をしていた!』

グイとマントの胸を掴む手に力を込めて、アスナイは桜を睨みつけた。

「あ……」
よろ、と少し前によろけ、マントのたもとからカラカラと木切れが二つ、地面に落ちた。

『……何だ、これ?』

アスナイが怪訝そうに、眉をひそめた。

ふと今まで桜を追ってきた跡を見ると、同じような木が点々と落ちている。

『……まさか、お前…薪を探しに?』

熱を持った頭が、急激に冷静さを取り戻していく。