何もできなかった、無力な自分。
振り向いても、びくつきながらも兄を慕う思いを映していた瞳は、もう永久に帰ってこないのだ。
ギュッと、目を閉じた。
『バカは嫌いだ!!』
激しい口調に、また桜がビクリと身体を強ばらせたのが、マントを掴んだ手に伝わる。
驚きと恐れに見開かれた瞳を睨みつけ、アスナイは顔をゆがめた。
『お前もあいつも、大バカだ。己の身も守れないくせに、他人を守ろうとする!』
小刻みに手が震えた。
『そして勝手に満足して、笑って死んでいくんだ!!生かされた人間が、どんな思いを味わうか考えもせずに!どんな後悔を抱えて生きていくか、分かりもせずに!!』
カタカタと、桜の体が震えだした。
振り向いても、びくつきながらも兄を慕う思いを映していた瞳は、もう永久に帰ってこないのだ。
ギュッと、目を閉じた。
『バカは嫌いだ!!』
激しい口調に、また桜がビクリと身体を強ばらせたのが、マントを掴んだ手に伝わる。
驚きと恐れに見開かれた瞳を睨みつけ、アスナイは顔をゆがめた。
『お前もあいつも、大バカだ。己の身も守れないくせに、他人を守ろうとする!』
小刻みに手が震えた。
『そして勝手に満足して、笑って死んでいくんだ!!生かされた人間が、どんな思いを味わうか考えもせずに!どんな後悔を抱えて生きていくか、分かりもせずに!!』
カタカタと、桜の体が震えだした。
