デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

その右頬には、簡単な貼り薬が貼られていた。

昨日、シュリがいきなり脱ぎだしたのも十分驚いたが、アスナイが蹴り合い殴り合いの乱闘をしたのにも驚いた。

冷静沈着なイメージが強いが、本当の彼は意外と激情を秘めているのかもしれないと、桜は思った。

焚き火を作ると、アスナイは近くの川でナイフを洗うため立ち上がった。ズキンと脚のあざが痛み、顔をしかめる。

(あのバカ力め)

チッと舌打ちして、川へ。

その様子を見ていた桜。

(…アスナイさん…怪我が痛いんだ)

逆に、自身の怪我はもうずいぶん良くなり、左腕の裂傷も痛まない。