デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

(こ…これは、止めないといけないんじゃ…)

半裸の青年二人が、言い合いながら蹴り合い殴り合っている。
同い年で、同期の武官は良きパートナーで友人だったが、同時にライバルだった。一度火がついたら、なかなか収拾などつけられたものではない。

彼らを知っている娘達がいたら、黄色い声が上がるところだろうが、桜はオロオロしながら立ち上がった。

「シュリさん…アスナイさん…もうそのへんで」

全く聞こえていない。

「あの……怪我しますよ…ってかもうしてるけど…」

二人共、日頃の鍛錬の成果を無駄に発揮しまくっている。

「ごはん、食べましょうよ。…冷めますよ」

一向に、止まる気配はない。

桜は深くため息をついた。