デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

『シュリ…熱意はわかる。この娘の気持ちを晴らそうという意志も感じられる。だが頼むから冷静になれ』

自分の人としての尊厳がかかっている。冷や汗をかきながら、アスナイは言った。

『じゃあどうしろってんだ。このままじゃ、こいつは見られ損じゃねーか。……かわいそうだろ』

座り込んでこちらを見たまま、固まっている桜を見る。

『お前よく考えてみろ。桜にしたら、俺とお前の裸なんか見たいと思うか?』

あ、というシュリの表情。

『俺ですら御免だぞ、お前のそんなモノを見るなんて』
『そ、そんなモノとは何だそんなモノとは!』

カチンときたらしいシュリが、アスナイにつかみかかる。

さっきのお返しとばかりに、背負投げを決めた。

『俺だってお前のお粗末なモンなんか見たかねえんだよっ!』

ブチッと何かがキレる音がし、アスナイが起き上がりざま足払いを食らわせた。

シュリが盛大にすっ転ぶ。