デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

もはや呆気に取られて動けない彼女を前に、シュリがブーツを脱ぎ、ベルトも外し、遂に長い脚を覆うパンツの腰に両手をかけた瞬間、アスナイの蹴りが炸裂した。

『この露出狂が!なんのつもりだ!!』

桜の目の前で無理矢理衣服をはぎ取られた怒りをぶつけると、

ふっ飛ばされたシュリが身を起こした。

『こうでもしねーと、フェアじゃねえだろ!』
『何言ってんだ、お前?』
盛大に眉をひそめるアスナイ。 

『だってこいつは、女だってのに俺とお前に全部肌を見られちまったんだぞ。じゃあせめて、こっちも裸で詫びるぐらいしかできねえだろ!』

大真面目だ。

アスナイは軽い目眩を覚え、こめかみを押さえた。

夕日と盛大に燃えさかる炎をバックにして、全裸になった男二人が一人の若い娘に『ゴメンナサイ』と言えというのか。

地獄絵図以外の何物でもない。

それは誠意ではなく、ただの変態だ。