デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

『………お前、何かの儀式でも始めるのか』

ゴウゴウと燃えさかる火を見て、戻ってきたアスナイが呆気にとられた。

現実逃避のために薪をくべまくったとは言えず、曖昧に言葉を濁すシュリ。

『さて…食事にしよう』

街からの荷物を下し、パンのようなものや、数種類のおかずを広げていく。

すう、と小さく息を吸い、

『桜』

なるべくいつものように呼びかけた。

ピクリと桜の肩が揺れ、少しのためらいの後に、遠慮がちにこちらへ来て座った。