デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

未だ、手を貸してもらわないと騎乗も下馬もできない桜。

(…気まずい…でも、むやみに拒否したらまた嫌な思いをさせちゃうよね)

しばらくためらい、意を決したようにシュリが桜を見上げた。

『桜。おりるぞ』

手を差し出す。

目線を合わせられないながらも、その手を取る桜。

(そうだ、私の裸なんて何とも思ってないよ、きっと!笑い話のネタにはなっても、そんな対象として見てるはずないよね!うん、私の気にしすぎだよ!絶対そうだよ!)

涙ぐましい納得をしようとぐるぐる頭を働かせながら、そろそろとあぶみに足を伸ばす。

その時。やはり心の動揺からなのか、あぶみにかけようとした足が、ズルッと滑った。

「きゃっ………!?」

『危ねっ!!』

ずり落ちそうになる桜を、とっさにシュリが抱きとめる。