デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

なるべく何事もなかったかのように接しよう、ということで合意し、昼食を準備しながら落ち着かなく桜を待った。

しばらくして、遠慮がちなガサガサという音とともにアスナイのマントを着た桜が戻って来た――のだが。

((うっ………))

ずずうん、と負のオーラをまとい、うなだれた顔は長い黒髪で隠されていた。



―――で、今に至る。

馬上で時折、シュリとアスナイの目線がぶつかっては、

――お前のミスだろ、なんとかしろ。

――一緒に騎乗してるのはお前だろ。お前が話しかけてみろ。

というようなやり取りが、無言のうちに交わされるばかりだ。