獲物をさばくまでが調達係の仕事と二人で決めているため、シュリはナイフを取り出した。
サクサクと鮮やかな手つきで皮をはぎ、解体していくシュリ。
本に再び熱中するアスナイ。
無言の、静かな時間が流れた。
『よっし、終わった!』
驚くほどの短時間で鹿をさばいたシュリが、手を拭きながら立ち上がった。
『アスナイ、終わったからな。あと頼むぞ』
『……ああ』
パタンと本を閉じたものの、珍しく生返事。
汚れたナイフと、愛馬をひいてシュリが向かったのは――アスナイの後ろの茂み。
湖でナイフを洗い、自分も汗を流すついでに馬も洗おうと思ったのだ。
ガサガサ、とシュリが茂みを揺らす音がしたが、アスナイの意識は興味深い本の内容を思い出していたため、気づくのが一瞬遅れた。
ハッ、と我に返り、あわてて後ろを振り向く。
まずい!
『待て、シュリ!』
その後ろ姿を追って茂みをかき分け、その裸の肩に手をかけたのと、岸に上がって髪の毛を両手で絞り、水滴を落としていた桜が二人を振り向くのが同時だった。
空にひびく悲鳴に、山鳥が2羽、不格好に飛びたった。
サクサクと鮮やかな手つきで皮をはぎ、解体していくシュリ。
本に再び熱中するアスナイ。
無言の、静かな時間が流れた。
『よっし、終わった!』
驚くほどの短時間で鹿をさばいたシュリが、手を拭きながら立ち上がった。
『アスナイ、終わったからな。あと頼むぞ』
『……ああ』
パタンと本を閉じたものの、珍しく生返事。
汚れたナイフと、愛馬をひいてシュリが向かったのは――アスナイの後ろの茂み。
湖でナイフを洗い、自分も汗を流すついでに馬も洗おうと思ったのだ。
ガサガサ、とシュリが茂みを揺らす音がしたが、アスナイの意識は興味深い本の内容を思い出していたため、気づくのが一瞬遅れた。
ハッ、と我に返り、あわてて後ろを振り向く。
まずい!
『待て、シュリ!』
その後ろ姿を追って茂みをかき分け、その裸の肩に手をかけたのと、岸に上がって髪の毛を両手で絞り、水滴を落としていた桜が二人を振り向くのが同時だった。
空にひびく悲鳴に、山鳥が2羽、不格好に飛びたった。
