デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

陽が高くなるにつれて、暑さが増していく。

桜がワンピースの代わりに身につけているシュリのマントは毛で織られているため、夜の冷気にはありがたいが、こういう昼間は辛い。

(うわ…汗びっしょり……)

そっと自分の首に手をやり、顔をしかめた。

ただでさえ、今は馬上でシュリと密着している。

(…汗臭くないかなぁ……)

毎日濡れた布で体を拭いてはいるが、髪の毛だってずっと洗えてないのだ。
アスナイに髪を結ってもらうのも、気持ち的にはもう限界だ。

(デブで不潔で汗臭いって、もう本当救えないよ)

一旦気になりだすと、なかなか頭から離れない。

パタパタと袖や首元をはたいてみたり、そっとシュリの顔を見上げて嫌悪の表情が浮かんでないか確認したり、はたまた少しでも離れられないか、前のめりになってみる。