デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

それからは、いつもの雰囲気だった。

シュリがアスナイに話しかけ、返り討ちにあう。
食べられる実や葉を見つけては、桜の反応を見る。

(よかった……)

謝罪が通じたのか、アスナイがうまくまとめてくれたのかわからないが、シュリが元に戻ってホッとしていた。

(今度から気をつけないと)

そう自戒した桜だった。

◆◆◆

その日の野宿の場所に着くと、シュリがアスナイに言った。

『悪いんだが、今日はお前が晩飯調達してきてくれ』

狩りが好きな彼にしては珍しい頼みに、アスナイは首をかしげる。

『別に構わんが…どういう風のふきまわしだ』

『いいから!こっちの準備は完璧にしとくからよ』

弓矢を携えたアスナイの姿が森へ消えると、シュリは桜に向き直った。