デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

意味が伝わるわけはないけれど、心から謝りたかった。

『桜……』

涙をこぼし、頭を下げる彼女を見て、シュリはギュッと胸がつまった。
切ないような、温かいような、不思議な感覚だったが、全く嫌な感じではない。

むしろ――――

そっと長い指で涙をぬぐったとき、伏せられたまつ毛の長さに気づいた。
そのまましばらくゆっくり、頭をなでる。

『あーあ…せっかくお前がまともに話をしてくれたのにな。やっぱ分からんわ…もったいねー。早いとこ王都について、神官に話せるようにしてもらおうぜ』

そう言って桜の顔を両手で包み込むと、そっと自分に向けた。

むにっ。

両頬を軽くつまんで、いつものように笑った。

「な」