デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

『…飼い犬に手を咬まれたようなもんだ。情だと?誰が、好き好んでこんな女…』

何を言われているか分からない桜は、見たことのないような剣幕に、なおも心配そうな顔を向けている。

たまらない気持ちになって、シュリは目をそらした。

違う、こんな事が言いたいんじゃない。

また、昨日のような笑顔が見たい。あんな些細な事を引きずってごめん、桜…

シュリの言葉に、アスナイは厳しく目を細めた。

『…バカだバカだとは思っていたが、ここまでとはな』

『何だと?』

『お前は自分の気持ちの変化も分からんバカだ。そんな奴に、この娘の心情なぞ、分かるわけがない』