「ん……」
精一杯腕を伸ばし、ブルブル震える指先でワンピースをつまんで引き寄せた。
喉の苦しさにゴホゴホと咳き込みながら、そのポケットを探る。
「あった!」
弾む声で、エヴァからもらった白い紙を取り出した。
ほうっ、と息をついて、それを広げる。
フッと息を吹きかけて、話しだした。
「……エヴァさん、お久しぶりです。元気ですか?」
自分のこの状況を言うわけにもいかず、桜は私は元気です、と言った。
何と切り出したものか少し言いよどんで、口を開く。
「ええと……エヴァさん。お願いがあるんです。教えて欲しい事があるの。王様が、普通の人間になる方法、ないでしょうか」
一度唇を閉じ、また言葉を紡ぐ。
「エヴァさん、私ね、やっぱり王様以外の人なんて考えられないんです。王様と一緒に生きていきたいの。だから、エヴァさんが知ってること、知り得ることを教えてくれませんか?
……ずーっと昔、王様の、前の王様がいたはずですよね。どうやって交代したんでしょう?前の王様は、それからどうなったのかなって。普通の人になったんじゃないかな。もしそうなら……希望があると思ったんです」
ちらりと外を見る。いつの間にか、日が高くなってきていた。
王が戻る前に、小鳥を飛ばさなければ。
精一杯腕を伸ばし、ブルブル震える指先でワンピースをつまんで引き寄せた。
喉の苦しさにゴホゴホと咳き込みながら、そのポケットを探る。
「あった!」
弾む声で、エヴァからもらった白い紙を取り出した。
ほうっ、と息をついて、それを広げる。
フッと息を吹きかけて、話しだした。
「……エヴァさん、お久しぶりです。元気ですか?」
自分のこの状況を言うわけにもいかず、桜は私は元気です、と言った。
何と切り出したものか少し言いよどんで、口を開く。
「ええと……エヴァさん。お願いがあるんです。教えて欲しい事があるの。王様が、普通の人間になる方法、ないでしょうか」
一度唇を閉じ、また言葉を紡ぐ。
「エヴァさん、私ね、やっぱり王様以外の人なんて考えられないんです。王様と一緒に生きていきたいの。だから、エヴァさんが知ってること、知り得ることを教えてくれませんか?
……ずーっと昔、王様の、前の王様がいたはずですよね。どうやって交代したんでしょう?前の王様は、それからどうなったのかなって。普通の人になったんじゃないかな。もしそうなら……希望があると思ったんです」
ちらりと外を見る。いつの間にか、日が高くなってきていた。
王が戻る前に、小鳥を飛ばさなければ。
