王位がどう動くのか、王でなくなった者はどうなるのか、きっと他の人は知らないだろう。
それはそうだ。生まれたときから、その親もずっと王様の治める世界に生きていたんだから、王様の在り方を考えたことがある人なんていないだろう。
空気のように、いて当たり前の存在なのだから。
知っているとしたら、知り得るとしたら。
「………エヴァさん」
王とこの世界に並び立つ『神児』。
エヴァ本人はたった15歳だが、昔からの、歴代の神児の知恵や秘密を受け継いでいる。
神の声も聞ける。
彼女しかいない。
「多分……ううん、きっと何か知ってるはず…調べられるはず」
その希望にすがるようにうなずいた。
「エヴァさんに、何とか連絡を取らなきゃ」
鎖の音をさせながら下がっている薄布の帳を払い、あるものを探してせわしなく目線を動かした。
(回収されちゃったかな………)
眉を焦りにしかめてあちこちに目を移す。
すると、寝台から少し離れた一つのサイドテーブルの上に、桜がここに囚われた日に着ていた白いワンピースが小さくたたまれて置いてあった。
「あった!」
弾んだ声で、寝台の端へ体を動かす。
それはそうだ。生まれたときから、その親もずっと王様の治める世界に生きていたんだから、王様の在り方を考えたことがある人なんていないだろう。
空気のように、いて当たり前の存在なのだから。
知っているとしたら、知り得るとしたら。
「………エヴァさん」
王とこの世界に並び立つ『神児』。
エヴァ本人はたった15歳だが、昔からの、歴代の神児の知恵や秘密を受け継いでいる。
神の声も聞ける。
彼女しかいない。
「多分……ううん、きっと何か知ってるはず…調べられるはず」
その希望にすがるようにうなずいた。
「エヴァさんに、何とか連絡を取らなきゃ」
鎖の音をさせながら下がっている薄布の帳を払い、あるものを探してせわしなく目線を動かした。
(回収されちゃったかな………)
眉を焦りにしかめてあちこちに目を移す。
すると、寝台から少し離れた一つのサイドテーブルの上に、桜がここに囚われた日に着ていた白いワンピースが小さくたたまれて置いてあった。
「あった!」
弾んだ声で、寝台の端へ体を動かす。
