デブスの不思議な旅 ~恋と変と狂愛?と~

そうだ、何で今まで不思議に思わなかったんだろう?

王様だって、生まれたときからこの世界の王様だった訳じゃないはず。


王様の、前の王様がいたはず………。


ドキドキと、桜の胸は高鳴った。

これが大事な糸口だと、カンが告げていた。

『王様』は不老不死だって教えてもらった。なら、きっと前の王様も、若い姿のまま、今の王様に代わったに違いない。

その後、前の王様はどうなったんだろう。

とうやって、王様の座を交代したんだろう……?

あまりに長い間、王としてこの世を治めてきたから、彼も覚えていないし、忘れているのかも知れない。

何とか、知る方法がないだろうか。

記録でも何でもいい、残っていないだろうか?

桜は一生懸命考える。

肉体的にも精神的にも辛いこの日々が、灰になって飛んでいくように、頭の中は鮮やかに希望が満ちていた。