ぱしゃん、と湯の音を立てて、王はいつものように目の前の白くて柔らかな背中を抱き寄せた。
桃を吸うように、唇をよせる。
「ひゃ……」
くすぐったさに背筋を震わせる桜を、目を細めて見つめた。
「まだ慣れぬのか?」
「だ、だって急に……」
「毎日のことではないか。この湯殿でも、寝台の中でも」
そう笑って言い、ゆっくりと両手を前へとまわす。
二つの柔らかさを楽しむように、指が遊んだ。
「不思議な娘だな。お前は」
口を結んで、真っ赤になって震える桜の横顔を、静まり返った目が見た。
「こんなに毎日、私にその身を抱かれているのに。いつまでも、清純な乙女のようだ」
ぐいとその顔を後ろへ向けさせる。
「んん……」
その舌で口内を翻弄しながら、徐々に乱れる息で呟いた。
「…狂わぬし、染まらぬ。まことに……苛立たしい」
腕に力を込めた。
「そんな……王様」
「さっさと堕ちてしまえば良いのだ。余計な事など考えられないように」
桜を湯から引きずり出し、石の床の上にとうとうと流れる上に押し倒した。
けれど、桜の頭を腕と手で支え、そっと横たえるその仕草は優しい。
ここ何日か、恐怖の中にもその優しさに気づいた桜は瞳を揺らして彼を見上げた。
「……気に入らんな、その目」
くっと、片手で白い喉をつかむ。
「何を考えている?桜」
眩しいほど美しい体に、濡れた紺碧の髪をまとって、薄く冷たい微笑みを浮かべる王は、ゾッとするほど艶っぽかった。
桃を吸うように、唇をよせる。
「ひゃ……」
くすぐったさに背筋を震わせる桜を、目を細めて見つめた。
「まだ慣れぬのか?」
「だ、だって急に……」
「毎日のことではないか。この湯殿でも、寝台の中でも」
そう笑って言い、ゆっくりと両手を前へとまわす。
二つの柔らかさを楽しむように、指が遊んだ。
「不思議な娘だな。お前は」
口を結んで、真っ赤になって震える桜の横顔を、静まり返った目が見た。
「こんなに毎日、私にその身を抱かれているのに。いつまでも、清純な乙女のようだ」
ぐいとその顔を後ろへ向けさせる。
「んん……」
その舌で口内を翻弄しながら、徐々に乱れる息で呟いた。
「…狂わぬし、染まらぬ。まことに……苛立たしい」
腕に力を込めた。
「そんな……王様」
「さっさと堕ちてしまえば良いのだ。余計な事など考えられないように」
桜を湯から引きずり出し、石の床の上にとうとうと流れる上に押し倒した。
けれど、桜の頭を腕と手で支え、そっと横たえるその仕草は優しい。
ここ何日か、恐怖の中にもその優しさに気づいた桜は瞳を揺らして彼を見上げた。
「……気に入らんな、その目」
くっと、片手で白い喉をつかむ。
「何を考えている?桜」
眩しいほど美しい体に、濡れた紺碧の髪をまとって、薄く冷たい微笑みを浮かべる王は、ゾッとするほど艶っぽかった。
